そろばん教室は何歳から始めるのがベストなの?年齢別そろばんを習うメリット
算数に強くなると人気のそろばん。
実際にそろばんを習わせたい親御さんは多いのではないでしょうか。
同じく人気の習い事である”ピアノ”と並んで、脳にいい効果があると認められている”そろばん”ですが、何歳から始めるのがベストなのでしょうか。
結論、そろばんは早いうちから始めるのに越したことはなく、そろばんを早いうちから始めるとたくさんの効果やメリットがあります。
しかし一方で、そろばんは小学校高学年にから始めてもまだまだ間に合います!
この記事では、早いうちからそろばんを始めるメリットばかりではなく、大きくなってもそろばんを習うメリットについてもご紹介していますので、小学校高学年のお子さんをお持ちの方も諦めないでくださいね。
では、そろばんを始める年齢ごとにメリットについて詳しくご紹介します。
そろばんを始める一番早い年齢は3歳から
冒頭でもお話したように、そろばんを始める年齢は早いに越したことはありません。
脳機能は子供のうちから急速に発達し、12歳前後で大人と同じくらいにまで成長するといわれています。
http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~katunobu/topics/topics002.htm
そのため、お子さんの脳が発達中の早い段階からそろばんを習うことで、脳機能(特に右脳)が鍛えられます。
幼児期は右脳の働きが特に活発なため、特に脳の発達に大きな効果が期待できます。
とはいえ、そろばんでは器具を使って計算をする必要があるため、0歳から始めるというわけにはいきません。
3歳になると少しずつ数字の概念がわかり始めるので、そろばんをなるべく早くから習わせたい人は3~4歳からそろばんを習い始めるのがいいでしょう。
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3~4歳からそろばんを始めるメリット
・右脳の働きが活発な幼児期にそろばんを始めると、脳発達の効果が特に期待できる
・一番早いうちから脳を鍛えられる
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5~6歳からそろばんを始める人も多い
「3~4歳から始めるのは早すぎる」
「うちの子はまだ基本的な数字の概念が理解できていない」
このような場合、お子さんが5~6歳になってからそろばんを始める方が多いです。
5~6歳というと、幼稚園・保育所では年中さんから年長さんくらいですね。
この時期にお子さんにそろばんを習わせると、小学校に入る前に数字に慣れさせておくことができます。
学研の調査によると、小学生が嫌いな科目の第1位は算数でした。
大きくなるにつれ算数を嫌いになる傾向が高いため、まだ算数や勉強が嫌いという概念がないうちに、そろばんで数字に慣れ親しむことができるのは大きなメリットであるといえます。
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5~6歳からそろばんを始めるメリット
・右脳の働きが活発な幼児期にそろばんを始めると、脳発達の効果が特に期待できる
・就学前から数字に慣れさせておくことができる
・まだ算数や勉強が嫌いという概念がないため、そろばんを始めるのに抵抗が少ない
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そろばんを始めるのに一番多い年齢は6歳~9歳
当そろばん教室でも小学校低学年からそろばんを始める子が多いです。
小学校低学年になると学校で算数を習っているため、計算の基礎ができたうえで、そろばんに親しむことができます。
こちらの記事でもご紹介しているように、日本の学校教育では左脳ばかり鍛えられます。
そろばんでは主に右脳が鍛えられるので、学校に通いながらそろばん教室に通うことで、右脳と左脳がバランスよく鍛えられます。
また、小学校低学年のうちから、そろばんに慣れ親しむことで計算が早くなります。
計算が早くなると「学校の算数が楽しい!」と自信をつける子も多いです。
自信をつけることで、友達や先生とのコミュニケーションが活発になったり、他の習い事にもいい影響が出たという声を保護者の方からよく聞きます。
高学年になるにつれて算数を嫌いになる子が多いため、低学年のうちから算数が得意という意識を持っておくと、高学年になっても算数に苦手意識を感じにくくなるかもしれませんね。
http://www.koshigaya.bunkyo.ac.jp/shiraish/math2001/02/honbn_02.pdf
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6~9歳からそろばんを始めるメリット
・学校に通いながらそろばんを習うと、右脳と左脳の両方をバランスよく鍛えられる
・そろばんを習っていない子に比べて計算が早くなり自信をつける子も
・低学年のうちに算数が得意なイメージを持つことで、高学年になっても算数に苦手意識を感じにくくなる
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そろばん教室に通っている子供の平均年齢は9歳程度
そろばん教室に通っている子の平均年齢は9歳前後です。
9歳はちょうど折返しにあたる小学校3年生ですね。
では、小学校高学年からそろばんを始めるのは遅いのでしょうか。
結論、小学校高学年からそろばんを始めても全然遅くはありません。
他の兄弟がそろばんを習っているのをみて、そろばんに興味を持つお子さんもいらっしゃいます。
そのため、兄弟一緒に小学校高学年からそろばん教室に通うお子さんもたくさんいらっしゃいます。
妹さんが習っているのを見てそろばんに興味を持ったお姉さんが、小学校5年生からそろばん教室に通い始めた事例があります。
お姉さんは自分の意思でそろばんを始めたので、周りと比べて知識の吸収がとても早かったですね。
いずれにしても、お子さんご本人様がそろばんに興味を持っているほうが飲み込みが早くなります。
小学校高学年になると自我も大人並みに発達しているので、お子さんがそろばんに興味を持ったら是非始めさせてあげるといいと思います。
小学校高学年からそろばんを始めるメリット・デメリット
小学校高学年からそろばんを始める一番のデメリットは、そろばんを使った暗算(珠算式暗算)に慣れるのに時間がかかることでしょうか。
最初につまづいてしまうと「自分にはそろばんの才能がないんだ・・・」と諦めてしまう子もいるので、お子さんの根気が求められます。
とはいえ、小学校高学年はまだまだ若く脳の吸収も早いため、頑張れば必ず珠算式暗算をマスターできます。
・自分の意思でそろばんを始めたいと思った子
・粘り強く根気のある子
このような子は最初は苦戦しても、最終的に珠算式暗算をマスターして実力を伸ばしていく子が多いです。
親御さんはお子さんが悩んでいるときに励ましてあげると、お子さんのモチベーションがアップします。
悩みながらもそろばんを続けることで成功体験が生まれるので、お子さんの今後の人生にとっても大きな自信になります。
そろばん教室に通うと、多くのお子さんが珠算能力検定試験を受けますが、この試験ではかけ算やわり算が出てきます。
小学校低学年だと、まだかけ算や割り算を習っていないので、そちらの勉強に時間がかかりますが、小学校高学年だとすでに一通りは習っているので、新たに学び直す必要がありません。
そのため小学校高学年の子の方が、効率よくそろばんの練習を進めることができます。
一般的に子供の脳は6歳までに9割完成し、12歳でほぼ完成するといわれています。
12歳はちょうど小学校を卒業する歳です。
12歳はまだまだ脳の成長途中といえるので、小学校高学年からそろばんを始めるのは決して遅すぎるということはありません。
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小学校高学年からそろばんを始めるメリット
・小学校高学年になると自分の意思でそろばんを始める子も多いので吸収が早い
・かけ算やわり算など一通り学校で習っているので、低学年の子より効率よくそろばん練習ができる
・そろばんを続けることで成功体験が生まれ自信につながる
・脳は12歳(小学6年生)でほぼ完成するという説もあるため、小学校高学年から始めても全然遅くはない
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最近は大人になってからそろばんを始める人も
・仕事で計算する機会が増えた
・暗算が得意になりたい
このような理由で大人になってからそろばんを始める人もたくさんいるので、小学校高学年からそろばんを始めるのは全然遅くありません。
中学校からそろばんを始める子はさすがに少なくなりますが、それは以下の理由によるためだと思われます。
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・部活動が忙しい
・そろばんだと図形問題や文章問題に対応できない
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そろばんはお子さんの脳機能の発達を補助する効果があります。
そのため、小学生のうちにお子さんの脳を鍛えておいて、中学生になってからは学習塾で高校受験に備える親御さんがとても多いです。
ちなみに、大人になってからそろばんを始めるメリットは以下のものが挙げられます。
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大人になってからそろばんを始めるメリット
・前頭葉活性化による、やる気やコミュニケーションの活性化
・認知症の予防
・簡単な暗算が早くなる
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指先を動かすことで脳の血流が促されることから、何歳になっても、そろばんには脳を活性化させる効果があります。
まとめ
大人になればなるほど筆算で計算する癖が身についているため、若いうちからそろばんを習った方がそろばんを使った計算に馴染みやすいのは確かです。
また、脳は幼少期に急速に発達するので、そろばんを始めるのに早いことに越したことはありません。
しかし、何歳になってもそろばんを習うことで脳活性の効果はみられるため、そろばんを始めるのに遅すぎるということはなさそうです。
いずれにしても、小学生の間であれば脳もまだ発達段階ですし若くて吸収力もあります。
お子さんのやる気にあわせて、そろばんを始めることで大きな効果が期待できるでしょう。